らむちる文庫

上京したて、迷える仔羊の徘徊録

2020

 

 

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[新国立競技場 隈研吾氏設計 これは確か2019年のお盆、夕暮時]

 

 

今年2度目の東京オリンピックが開かれるらしい。

そんな影響もあり、ぼくは無事上京した2019年だった。

 

大きな変化の年というのは本当に大きく変わるものだ(当たり前である)

 

拠点が仙台から東京に移ったことはもちろんのこと、大切な人たちに出会えたり、またはお別れしたり。新しい趣味ができたり、新しい世界を知ったり、挙げればなかなかに切りがない、我が人生年表に太字で示されて然るべき2019年であった。

それは荒波のようで、案外地に足のついた変化というか、

変化はすでに始まっていたものがたまたま次々と表出してきた、といった世の言わば常である。

 

だがいかんせん、変化の波にうまく乗れたかというとそんなことはさらさらなく、溺れたことはもう覚えていないほどにあった。

しかし、と逆説が続くが、見たこともないような波に何度も乗ったこともまた覚えていないほどにあるのだ(うん)

 

喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったもので、それが栄養にも毒にもなることを思えばなおのこと、面白き言伝(すゑひろがりず

 

 

本題本題

今日はインド風のスパイスカレーを作った。

 

というのも、昨夜、「今年は勉強の年だ!」などとウチの同居人(弟)がのさばり、本屋に行くのだとうるさいので吉祥寺に行ったのだが、

さて弟はというと7,8千円もする植物の本を意気込んで買っていた。それに便乗して私めも 『いちばんやさしいスパイスの教科書 水野仁輔』 を購入。

 

www.amazon.co.jp

 

というわけである。

 

なーに大きい本だからと気に止むことはない、何と言っても ’’いちばんやさしい’’  のだから。

 

 

そもそもスパイスというより、料理に関心が出てきたことが全ての始まりで、もっと古代まで遡ると、なーになんてことはない、弟が自炊主義ということの影響である。

生粋の節約家であり、栄養主義の弟は当然共に暮らすわたくしにも自炊を課したのだ。

これは案外良い枷であり、おかげでスパイスという新しい好奇心の扉が開かれたのだ。

(無論、わたくしは弟の尻に敷かれていると言って差し支えない)

 

 

クリスマス、ビーフシチューを作ろうとしたんだよね。

なんだかその日はふたりともご機嫌斜め、水を入れ過ぎたりしてとてもじゃないがビーフシチューと呼べる固さじゃなかったり、上手くいかなかったわけ。

そこにタイル(愛猫)が大ジャーンプッッ

益子陶器市*1で買った一番大きな茶色い皿がガッシャーンッッ

 

どん底を味わったものは這い上がるしかないわけ。

そっからビーフシチューにはカレールー、シチュールー、ビールーなどをとにかく入れた。そして煮込んだ。

俺ら、やるっきゃないっしょ、ってわけ

 

そん時出来たビーフシチューがすげーうまくってさ!

ビーフ西友になくて入ってないし、ビーフシチューかどうか、

まっ、名前とかどうでもよくうまかったのであります!

 

 

それが一番の、言ったらきっかけになったのかも。

 

ちなみに今日のスパイスカレーは初めてにしちゃ上手くは出来た。

上手くはできたよ。でも美味くねえんだわ。

3つ星への道はまだ遠いってか、ハイよォ!